演武ってなに?
本日のテーマは「演武って何?」というテーマでお話ししようと思います。
僕の Twitter とかを普段見てくださっている方や、ブログとかを見てくださっている方はたびたび目にするキーワードだと思うんですけど
「火縄銃演武」とかいう言葉が度々出てきます。
で、演武って何?っていうのをたまに質問されるので今日はそのことについてお話ししようと思います。
演武は何をやるかって言うとですね、これはパフォーマンスですね、ある種の。
人の前でお祭りとかイベントで何かその型を見せる。
型というか、所作だったり作法だったり、戦術の再現だったりと、僕の場合は火縄銃演武っていうのをよくやります。
やるって言うか、そういうのを見せることを目的とした団体に所属していまして、
いろんな団体があります。全国に。
例えば、「〇〇流」とかね。
いろんな流派で技を見せるって言う団体もあれば、「〇〇鉄砲隊」という形でその団体名があったりします。
やっていることは大体一緒で、火縄銃の所作だったり、作法・戦術の再現とかっていうのをやったりします。
だいたい個人ではなく複数人の団体ですね。
ちなみに僕が所属している火縄銃の鉄砲隊の名前は
「駿府(すんぷ)古式砲術研究会」。
だいたいそのイベントに出てくるのが10人~15人ぐらい。
皆さんは鉄砲隊での活動だけを主にやってるわけではなくて、普段は会社員だったり自営業の社長さんだったりとか
本当に肩書きは様々です。
ただ、イベントの時だけは集まるという形ですね。
だから出て来れない方ももちろんいますし、僕みたいに好きで毎回必ず出るとかっていう人もいますし
関わり方は人によって様々です。
で、その人たちは何をするかって言うと、「何月何日にどこどこでこういうお祭りがあって演武をするので予定していてください」という形でもあらかじめ連絡をもらっていて、
当日は現地集合のパターンもあれば、どこかに集まってマイクロバスとかでみんなで行くっていう時もありますし
そういった形で現地のイベント会場に行きます。
で、イベント会場で衣装って言うんですかね、袴だったりとか、あとは甲冑を着る時もあるし
そういう感じでそのイベントの趣旨に合うような 衣装を着ます。その時によって変えますね、袴を着たり甲冑を着たり、着物でやるときもありますし様々です。
要するんに演武というのはイベントを盛り上げる一つのコンテンツですね。
それだけで完結するイベントもあったりするんですけど、
大体は「何とか祭」とかっていう、歴史系の時代物のお祭りに呼ばれて何個も見世物があるうちの一つとして火縄銃の演武があったりするっていうことの方が多いですね。
そういう感じで準備をして時間になるまで控えて、出番になったら演武をして。
10分、15分ぐらいですかね、大体でそれで終わったら片付けして帰るみたいな、そういう感じです。
お祭りとかイベントに参加すると言っても、関われるのはだいたい自分達の出番の前後ぐらいで
1日その会場にいるって言うことはないですね。
たまに、ずっと拘束されてなきゃいけないイベントとかもあったりするんですけど
でも大体は半日とかですね。
ただ、年間で何個もイベントに出させていただいてるんですけど、お祭りとか観光を楽しむ時間があまりないってのが一つ残念なところですね。
そういうイベントとかに行くからには、その場を楽しみたいなっていう思いは捨てきれず、
やっぱり今度はプライベートで来たいなあなんて思ったりするんですけど。
だいたい、お祭りとかイベントっていうのは年に1回その日しかやってないことが大概なので、パフォーマーとして出てる以上はお客さんとして楽しむことはできないんだろうなっていう感じです。
ちょっとしたジレンマですよね。
もちろん、楽しみたいってのもあるんですけど、やっぱり楽しませたい・楽しんでもらいたい・盛り上げたいっていう気持ちの方が大きいので、
現役であるうちは、(演武でパフォーマンスができるうちは)ずっとやっていきたいなと思ったりしています。
「どこで見れるのか?」っていう質問もあったりするんですけど
火縄銃演武をやっている団体っていうのは、全国に結構あるんですよ。
少なくとも40団体以上はあると思います。
その火縄銃演武をやっている射撃手(射手)も400人ぐらいは全国にいるんじゃないですかね。
現役でバリバリやってる人とか年に一回しかやらない人とか、そういうのは無しにして、”撃つよ”っていう人は400人ぐらいいるんじゃないかなと思ってます。
で、僕らの駿府鉄砲州の場合は
2月の前半に東京の日本武道館で日本古武術演武大会(日本全国に存在している古武術の演舞を披露する35流派ぐらいが集まってその人たちが演武を披露するっていう大会)
5月は愛知県の新城市っていうところで「長篠合戦のぼりまつり」
で演武をします。
6月は愛知の「設楽原決戦場まつり」
僕らも何年か前に招待いただいてそこで演武したことがあります。
10月は「岐阜信長祭り」っていうところで、毎年やっています。
あそこにも何回か参加させてもらいました。
後は長野県の松本城の本丸内で演武をします。
そこの演舞はだいたい毎年3団体来て、合同でやります。結構大きい規模ですね。
やっぱり、天守も目の前にあったりするので毎年めちゃくちゃ混みますね。
11月は地元の静岡県富士宮市で僕が初めて火縄銃を見たきっかけのお祭りがあります。
「信長公黄葉まつり」ってお祭りですね。
そこでも演武をやります。
信長公黄葉まつり(2019)
このように、毎年ピンポイントで呼んでいただいているお祭りっていうのが結構あって、ほんとはもっとたくさんあるんですけど…
ごめんなさい、リストアップしてなかったので、今ぱっと出てこないです。笑
今年はそれらの祭りがほぼ全滅したっていうのもあって、記憶が薄れてますね。
案外、皆さんがお住まいの県内でもやっていることがあったりするので、
「〇〇県 火縄銃 お祭り」とかで検索してもらえれば
案外地元のお祭りで引っかかるかもしれないです。
このお祭り行ったことあるけど、火縄銃の演武やってたの知らなかったとかっていうのもあったりします。
なので、ちょっと気になる方はあの調べてみてはいかがでしょうか。
多分、今年はやっているとこもあるかもしれないですけど、ほぼシーズンとしては今月で終わりなので、また来年ですね。
来年こそは、例年通り様々なイベントが全国で行われるといいなと願っています。
ということで本日は演武って何?についてお話ししました。
それでは素敵な1日をお過ごし下さい。
佐野翔平でした。
・Twitter【火縄銃男子】しょうへい (@shohei_sano_)
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