検証動画を撮ります〜馬上筒を馬上で装填できるのか〜
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「火縄銃の馬上筒を、馬上でしっかりと装填をすることができるのかどうか」
という検証動画を撮りに行ってきます。
（※これは12月6日の音声配信を文字起こししたものです。）
これは、以前からずっと個人的に気になっていったところでもありまして。
”馬上筒”っていうのはその名の通り、馬の上で取り扱う火縄銃のことなんですけれども
それを実際に馬上で装填できるのかどうか、とても気になっていました。
馬上筒というと騎乗で片手で使用する銃と思いますが実は両手で使う銃なんです。
普段僕たち鉄砲を撃つ人間がお祭りだったり射撃競技とかで装填する時は
もちろん地面の上に立って（もしくは座った状態で）装填をします。
その動作についてはいろいろと資料もありますし、普段やってるという事もあって結構慣れています。
ただ、馬上筒っていう名前がついているにも関わらず、馬上で銃を装填するというやり方の資料があまりにも少なすぎて
どうやってやるんだろう？という疑問がありました。
本当に数少ない資料の一つでは、あぶみ（馬に乗っている時に足を置く場所ですね）に銃の大木の部分を立てて、
あぶみの底の部分を地面と見立てて装填をする、そういう絵図はあります。
ただ、馬に乗っていると、もちろん動きますよね。
あぶみ自体もずっと安定しているわけではないし、固定されてるわけじゃないので
馬の動きに合わせて止まる指示を出したり進む指示を出したりとかしなきゃいけないんですけど
そんな中で火薬（弾）の装填ができるのかどうか？というのがすごい気になっていますね。
なので、それを今回検証します。
ただ、今回は”所作”の検証ということで、実際に火薬は使いません。
やっぱり動物も人間も凄いびっくりしちゃいますし、ましてや訓練をしていない動物の上でいきなり火薬を使って、（空砲と言えども）射撃するというのはかなり危険だと思います。
突然、馬が暴れたして落馬しちゃうっていうのも十分考えられるので、
なので今回は所作だけですね。
実際に弾を込める動きを行って→火縄をセットして→引き金を引いて→火ばさみを落とす
その一連の流れが実際に出来るのかを、馬が動いてる状態でできるのか…
まあ、多分できないと思うんですけど（笑）
ただね、せっかく馬上筒というと機動力と火縄銃を組み合わせているはずなので、やっぱりその動きながらっていうのも想定してるんじゃないかなと思うんですけど
実際はどんな風になるのかっていうのは、やってみなくちゃわからないので、
それらも含めてちょっと実証・実験という形ででやってみようと思います。
今回この検証は僕が一人で興味を持っていたから実現したわけではなくて、
もう一人、普段火縄銃の演武をやってる方にご協力頂きまして、その方と一緒にやります。
あとは牧場の方にもそういう実証実験をやりますという許可を頂いて協力していただいております。
なので、これはいろんな人の協力があっての実現というところですね。
皆さん、いつもありがとうございます。
やっぱりいろんな人をもう巻き込んでやっているので、それなりの成果というか結果は出せたらいいなと思っています。
これに関しては動画や画像で 色々と記録を取るつもりでいますので、ゆくゆくは YouTube や Twitter などで何かしらご報告ができるかと思います。
思いの外、馬関係の人や弓、他の鉄砲をやってる方もそうなんですけど
意外と馬上筒に関しては興味を持たれてる方がそれなりにいるようでして、
Twitter でもまあまあ反響がありました。
なので、期待されている方も多いかと思います。
本当に、資料が少ないのでぶっつけ本番と言うか、やってみないとどうなるかわからないというところがほとんどです。
銃自体は形や大きさが違うんですけど、装填するやり方や手順自体はあまりどの銃も変わりはないので、多分できると思うんですけど。
なんせ、僕自身が馬に乗る経験がそれほど多くはないので、そこがやっぱり一番の不安ですね。
銃自体の取り回しに関しては長年やってるので、それなりに自信はあるんですけど
馬に乗ってやるとなると一気にハードルがあがるので、馬が急に自分の体の上で長い物（火縄）をがガサガサやられてびっくりしていきなり掛けだしちゃう…とかってなると
装填動作をやってる時っていうのは僕自身も馬の手綱を離しているわけですから
急に走りだされた時にどういう風になっちゃうのかってという恐怖心はありますよね。
こんなことならね、もっと日頃から馬の練習をしとけばよかったなと思うんですけど
やっぱり、馬の練習をするにも時間もお金もかかっちゃうので、どこにどういう風に時間やお金のウエイトを振るのかっていうところもやっぱ今の僕の経済状況だとなかなか難しい問題がありまして…
ただ、出来る限りのことは今までやってきたし、これからもやってくつもりなんですけども
少しずつ、そうやっていろんな人の協力を得ながら活動の幅を広げていきたいと思っています。
ということで、本日は「検証動画を撮ります」というテーマでお話ししました。
それでは素敵な1日をお過ごし下さい。
佐野翔平でした。
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