学ぶことはまねること
学ぶことはまねること
おはようございます。
現代の武士こと、佐野翔平です。
火縄銃射撃競技選手だったり、伝統工芸品の販売をしたり、コミュニティ型ファンクラブ「佐野翔平の挑戦」の運営をしたりしています 。
この放送は、コミュニティ型ファンクラブ「佐野翔平の挑戦」の提供でお送りします。
さて、本日のテーマは、「学ぶことはまねること」で、お話ししていこうと思います。
学ぶことはまねることっていうのはですね、まあ、僕の言葉ではなくて、よくある言葉なんですけれども、そもそも”学ぶ”っていう言葉の語源がですね、”まねる”っていうところから来ているんで、ほんとにそのままなんですけれど。
昨日ですね、NHKの番組で火縄銃のことがやっていました。
それを見てね、いろいろ考えることがあったりとか、これから僕がやっていきたいこととかっていうのと重なってくるというか、前々から考えていたことがあったのでそれについてもお話ししたいと思います。
昨日の番組では、火縄銃が伝来してどのような課題があって、それをどういう風にクリアして実践、戦に使われていったかというそういった話だったんですけれど。
一番最初に火縄銃が日本に来た時というは、もちろん日本で火縄銃のことを知っている人は誰一人いなくて、で、分解して研究して構造を知って、その当時の職人さんは同じものを真似して作ろうとするわけですよね。
で、まねして作るってことは、やっぱりそれぞれ細かいところも知っていなきゃいけないので、観察したりとか実際に触ってみてどういうふうに動くかとか、そういったことを突き詰めていくわけですよね。
なのでもうこの時点で、知らないことを学んでいるっていうことになりますよね。
で、なんだかんだあって初めての国産の火縄銃というのを2年もかからないくらいで作ることになります。
当時のね世界基準の技術レベルで考えても、そんなに早くトレースというか、真似して作るということが、常識の範囲のスピードではないということみたいですね。
なんの資料で見たかちょっと忘れちゃったんですけれど、火縄銃が日本に伝来した時に、その当時の種子島の領主が火縄銃を2丁購入しました。ただ、その購入した時の金額というのが本当にものすごい高額だったんですよね。
で、そもそも商人がその船にのって日本にたまたま漂流したわけなんですけれども、要はそういう外交とか貿易とか、そういった商船に乗ってる商人とかが自衛、護衛用に持つ銃っていうのは、まあいわゆる最新のモデルではなかったわけですよね。
ヨーロッパの戦の最前線では最新の兵器、火縄銃も投入されていたわけなので、やっぱり最前線とは遠いところにいる人たちがもつものは最新というよりかは型落ちしたようなものだったりすることが多いんですけれども、
もちろんその時日本に渡ってきたものも最新の形ではありませんでした。
ただ、日本にとってはみたこともないような最新の兵器だったことには間違いなくて、その魅力を感じて高額な値段で購入してしまいました。
で、やっぱり商人ですよね、いつの時代も。こんな古い型式の銃がこんな金額でここでは売れるのかと思って、商人は一回国に戻るわけですよね。
今度は大量にこの古い型式を仕入れて、日本で高額で売り捌いて一儲けしてやろうと。
で、当時もちろん飛行機なんてないので、船でまた戻ることになるんですよね。で、商人もバカじゃないので、今の世界の技術レベルを考えても、行って帰ってくる間に火縄銃がトレースされて大量に作られていることはないだろうと計算して戻るわけですよね。
ただ、日本人の技術力というのが、本当に世界の常識では考えられない技術レベルだったみたいで、大量に仕入れて戻ってきたころには、日本国内ほとんどの場所で国産の火縄銃が広まっていたというお話しがありました。
当時からやっぱり日本人の技術力というのはすぐれていたんだなというのが分かるお話しですよね。
そうやって、真似ながら学んでいくっていうそういう特性があるんですけれど、これは日本のことだけではなくて、世界すべてに共通することだと思います。
で、僕がやっていることっていうかこれからやりたい事っていうのと、なにが重なるかっていうとですね、
僕はダンボール甲冑教室っていうものを定期的にやっていまして、小学生とか子供たちを対象にやっている企画なんですけれども。
段ボールの甲冑キットというのがあって、カッターナイフとかハサミとか刃物を使わずに段ボールで甲冑を作ることができるというすごく便利なものがあるんですけど、それを使って子供たちと一緒に鎧、甲冑を作ってみよう!という、夏休みの自由研究とか、休日や連休の親子のコミュニケーションみたいな、そういったところでも使えるような、本当に楽しい時間をすごすという、そう言ったものなんですけれども。
正直、甲冑教室を開いている人たちっていうのは、全国にいくらでもいるんですけれども、ただその中で僕にしかできない事ってなんだろうな?って思った時に、僕は実際に甲冑隊としても活動しているので、本物の鎧をね、(本物と言ってもレプリカなんですけれども)鉄でできていて作りや材料は本物という意味での本物なんですけれど、その本物の鎧を現場に持っていって、子供たちに触らせる。時間があれば子供たちにきてもらうというような体験ですよね。そういったものをしてもらいたい、そういう体験を通して本物を知ってほしいなあと思って、ダンボール甲冑教室の中に本物と触れる時間を設けたりしています。
で、もちろんこれももともとはじめた人たちというのはどういう意図ではじめたかは分からないんですけれども、そういった世界があるよっていうのを知らせたいのか、シンプルに歴史とかそういうものが好きな子供たちを楽しませるためのコンテンツを作りたくてダンボール甲冑キットが生まれたのかは分からないんですけれども、ただ、僕としてはそういう本物、昔から受け継がれてきた技術や精神、文化を知ったり、興味をもってもらいたい。そんなきっかけづくりのためにやっているというところがあるので、やっぱりただただ他の人がやっているダンボール甲冑教室を真似るだけでは僕はみたい世界にはもう1歩踏み込めないというか、自分がみたい世界っていうか、これからこういった世界にしていきたいって思う中で、やっぱり本物を知ってもらうっていうのはどうしても外せない要素だったので、真似しながら、こういう風にしていきたいという思いをもってオリジナリティをだしていくみたいな。そういう感じですね。はい。
で、その火縄銃の番組をみてて他にも思ったことがあって。やっぱり長い時間をかけて研究してきた人たちが、テレビで蓄えてきた知識とか学んできた知識を説明してくれるんですよね。
で、もちろんその人たちも当時を見てきていたわけではないので、当時の人たちが記録として残してくれている資料とかを読んで学ぶわけですよね。
で、インプットして、いろんな情報をインプットしてインプットして、番組や別の作品とかにアウトプットしていくわけですよね。
その人たちが新しい発見とか、こういう説があるんじゃないかとか、また、もともとあったものとは違った形のオリジナリティっていうとちょっと違うかもしれないんですけれど、今まであったものとまた違った角度から物事を見たりとか、研究成果を発表したろするわけですよね。
で、そういったものが蓄積されて、歴史が繋がっていくわけですよね。
もう1つその人たちが積み上げてきたものっていうか、その人たちがたとえば40年かかって得た知識というのも、もしかすると僕らの時代では40年もかからない可能性はありますよね。
もうその人たちが研究して結果を出してくれたのであれば、僕らはただそれを知識として取り入れるだけでいいというか、まあ、「だけで」っていうとあれなんですけど、そうなってくるとその人たちがかけてくれた何十年という時間が、今これから生きていく人たちは同じだけ時間をかけなくていいとなると、その分別のことができるっていうふうになるんですよね。
だから、例えば、今回の番組では、火縄銃の実弾射撃で鎧を撃ち抜くという検証をしている人と、お城についてお城の作りはこうで、火縄銃はこういう風に関わっていました、という説明をする人と、鉄砲が伝来してこのように歴史をたどっていったんですよっれいう火縄銃の歴史について語る人とかね、いろんな役目で3.4人くらい先生がいらっしゃったんですけれど、そういう人たちの情報も、その人たちがかけた時間ほど時間をかけずに手に入れることができるのであれば、すべて一人の人間でまかなえる可能性はありますよね。全くできないということはないと思います。それに、そういった複数の知識をもっている人だからこその視点とかもあったりすると思うんですよね。
なので、僕が目指したいところはそこなんですよね。
先生たちが何十年かけて積み上げてきた歴史とか、手に入れてきた知識、実証、実験してきた結果というものを、情報として手に入れて、さらにそこから先ですよね。自分自身は実弾射撃競技、本物を経験するわけですよね。それに加えて、今までの先生たちが出してきた知識や、わかりやすくまとめてくれた情報をインプットして、僕の経験と今までの知識を組み合わせて、新しい発見がもしかしたらできるかもしれない。
そういう形で、先人に学び、真似をしながらオリジナリティを出して、自分らしさというんですかね。僕にしかできないことをやっていきたいなと思いました。
なので、今やっているダンボール甲冑も、真似てはいるんですけど、僕らしさはありますし、歴史の話とか鉄砲の話をするなかでも、やっぱり真似ているところはあります。ただ、やっぱり僕自身の経験とか感想なので、トレースというか、完全なる物真似ではないなとも思っています。
なので、みなさんも何か始めるときに、必然的に真似することはあると思うんですけれど、たくさんいろんなことを真似して、学んで、その先に自分らしさがあると思うので、そう言ったものを確率してもらえたら面白いものが生まれるかもしれないですよね。
そういう感じで、昨日テレビ番組をみて思ったことをお話ししてみました。
それでは素敵な1日をお過ごし下さい。
佐野翔平でした。
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