火縄銃男子「佐野翔平」の徒然日記

音声配信「現代に生きる武士の徒然配信」を紹介しています。

馬上筒を撃ってきました

本日は「馬上筒を撃ってきました」というテーマでお話しします。

 

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先日、「検証動画を撮ります」ということで紅葉台木曽馬牧場で馬上筒を馬上で実際に装填動作をするとどうなるのかという動画を撮ってきました。

 

ただ、タイトルで撃ってきましたって言ってるんですけど、厳密には撃っていないんですよね。
空撃ちと言うか、火薬も詰めてないし弾も詰めてないし、
実際に火薬や弾を詰めているフリ、つまり装填の動きを馬上でやったらどういうふうになるのか?ということを検証してきました。

 

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今回の撮影でお世話になった『黒曜』ちゃん

 

 

今回の検証は、紅葉台木曽馬牧場のオーナーさんと、Twitterのフォロワーさん(火縄銃をやっている方)のご協力があって実現できました。


もう、本当にそれだけで気持ちはいっぱいになったんですけど、
やっぱりしっかりと体験して今まで自分の中で思っていたものとどう違うのかということををアウトプットしなきゃいけないなというところだったんですけど
案外いっぱいいっぱいになってしまいまして、余裕がなかったと言うか
なんかね、しゃべるのを忘れて集中してやってしまいましたね。
また後日公開する動画を見てもらえれば分かると思うんですけど、多分あんまり気の利いたことは喋れてないです。はい笑
でも、いろんな課題とかも見えてきたので、今回の一回だけではなくまた何回か検証や新しいことを試したりいろいろとやっていきたいなと思います。

で、乗馬スキルがあまりない僕が実際にやってみて思ったことは
大人しい子(馬)で馬上には乗っているんだけど特に歩きもせず止まってる状態であれば装填は出来るなと思いました。
仮に、走りながらとか動きながら装填ができるかな?っていうのを考えてみたんですけど
そもそも僕の乗馬スキルがないにせよ、やっぱり難しいんじゃないかなと感じました。
動きながら筒に火薬を詰めて、弾を詰めて、それをかるかで申し込んで口薬を盛って、火縄をセットするっていう一連の流れ(動作)があるんですけど
まず、馬が進んでいる時に銃口に火薬を入れる動作がなかなか難しいんじゃないかなと思ってて、
早合と言う、和紙とかそういったものに火薬と弾を一緒に包んで一体化して詰めるっていうやり方もあるんですけど、
それだったら入るのかな?っていう感じはするんですよね。


ただ口薬に関して、火皿に火薬を盛り付けなきゃいけないんですけど、それができたとして…
で、火蓋を閉じますよね、でそこにに火縄をつけるんですけど、
走ってるということは風を受けますので、いざ走ってる時に火蓋を切ったとして、果たしてその時に火皿に盛った火薬が風でどこかに飛ばされずにスムーズに射撃できるのだろうか?っていうのはすごい疑問に思いました。

よくよく考えてみれば、そこに気づくだろうなっていうところもあるんですけど
なんか今までそこまで考えが及ばず、今回実際に馬上で所作をやって構えたりしてみて「そういえばうまくいかないよな」っていう風に思いました。
だから火薬を詰める(撃つ手前)までは走りながらやるのではなくて、どこかで止まった状態でやって
準備が整ったら射撃ポイントまで馬で駆けて行って、そこで馬を止めて撃って、撃ったらまたすぐに安全な場所に引き返してくる(退避する)と言うか
なんかね、そういう方法なら現実的かなっていうのが今回の検証で僕が思ったことです。

 

 

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僕のスキルでは走りながらの装填は無理でした笑

 


本当にね、乗馬スキルとかがすごければ、もしかしたら
「いやいや装填も射撃も全部できるよ」っていうこともあるのかもしれないんですけど
今回の実証実験に関しては、僕はそういう風に思いましたね。

こういうのっていうのは、

想定でこうじゃないかって書かれている本があったり資料などはたくさんあるんですけど
やっぱり実際にやってみなきゃ分からないことの方がはるかに多くて、
知っているつもりになってることって多いんだなって改めて思いましたね。

本を読んだりして誰かの体験や思い出とかをインプットしたとしても
それって結局は疑似体験であって自分自身の体験ではなくて
こうやったらこうなるなって”知ってる”と思うかもしれないけど、実際に自分がそれをやっていないと本当の意味で理解していることにはならないんだなって改めて思いました。
なので、知ったつもりになるっていうのがやっぱり一番怖いので、何事も知ったつもりにならずに、自分でやって確かめられる所は極力自分でやってみる。
これからもいろんな疑問があったらどんどん挑戦していきたいなと思いました。

あと、牧場のオーナーさんが
「馬上筒は最終的にどこまでやりたいの?」って聞いてきてくれたんすよ
で、
「僕としては欲を言ったら実際に空砲演武でもいいので撃ちたい」っていう話をしたら
オーナーさんも
「どうせやるんだったらそこまでやりたいよね」
みたいな感じで割と乗り気というか、前向きに考えてくれる方だったので、やっぱり馬の練習も定期的に行ったりしつつ、射撃の所作の精度も上げていって、

ゆくゆくは実際に馬上で火薬を詰めて撃つという、そういう演武の一つ形をを実現してみたいなと思いました。
たぶん、日本国内で馬上で空砲演武をやっている所ってないんじゃないかな?
少なくとも僕は知らないので、そういうところでまた新しいことをどんどんやっていきたいなと思いました。

 

ということで、本日は「馬上筒を撃ってきました」というテーマでお話ししました。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
佐野翔平でした。

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