レターにお答えします
結構前に、定期的にレターにお答えする回をやりたいって言っていたんですけど
全然できていなかったので、本日は久しぶりに「レターにお答えする回」にしたいなと思います。
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まず
「前装銃射撃連盟の会員で射撃をやっている方は、口径が小さくて銃身が長いものを使っているんですか?」
っていう質問ですね。
多分この方は火縄銃に対して何かしら知識や経験がある方なんじゃないかなって思ってますね。
この質問への答えは、僕自身が前装銃の会員さんの鉄砲を全部見たことがあるって言うわけではないんで感覚的な問題になるんですけど、
「口径は、小さい口径を比較的好んで使っている」
と思います。
やっぱり、口径というのは、銃身の中心に空いてる穴のことなんですけど
その穴の大きさによって実際に使う玉の大きさが決まってきます。
で、これは物理的な話なので、皆さん容易に想像がつくと思うんですけど
小さい弾の方が空気抵抗は受けにくいです。
ただ、受けにくいと言ってもそれは初速(銃身から玉が飛び出してすぐ)の話なので、
その玉自体に推進力がなくなってくると、やはり軽い球の方が風の影響は受けやすくなります。
なので、ターゲットまでの距離が遠ければ遠いほど小さい玉のほうが集弾率は悪くなると思ってます。
もしかしたら「いやそんなことないよ」と、射撃の知識がすごい人がいるかもしれないので
もし僕のこの考えが間違っているって言うことであればご指摘をお願いします。
で、射撃競技に関しては大体25~50mぐらいの距離しか競技種目としてはないので
その距離感でいかに効率よく集弾性が高い撃ち方をするかっていうのが、この競技においては肝になってくるので
やっぱり口径が小さい方がいいかなっていうふうに僕は思ってます。
口径が小さいと他にもメリットがあって、
まず、弾はみんな、自分の使う銃の口径に合わせて自分で作ってるんですけど
その弾の原料が鉛なんですよね。
鉛を溶かして使ってます。
練習の頻度が多くなってくると、
たくさん弾を作ってもすぐに無くなってしまいます。
で、弾が小さいとその鉛の使用量が少なくて済むということで…
鉛自体もそんなに安いものではないと言うか、やっぱり材料費としてはかかってきてるので
口径が大きくて一つの玉が10gかかりますっていう人もいれば、口径が小さくて一つの玉が3gしかかかりませんっていう人もいるんですけど
それだけ見ても、単純計算して1/3ですね。
口径が小さい人の方より大きい人のが3倍多く鉛の量を使っちゃうので
やっぱりそういった面でコスパは良いですね。
あと火薬の使用量ですね。
黒色火薬も消耗品で、個人負担で皆さんやってるんですけど、
やっぱり弾が小さい方が、使う火薬の量も少なくて済みます。
大きくて重たい玉を飛ばす方が火薬をたくさんつかちゃうので、火薬の使用量に関しても抑えられるって言うのがありますね。
なので口径は小さい方がいいんじゃないかなと僕は思ってます。
あと、長い銃と短い銃っていうところに関しては
これは長い銃の方が集弾率は上がります。
例えば、飛行機とかの滑走路で考えてもらえれば分かりやすいと思うんですけど
助走する距離が短いと、やっぱり飛行機自体にもスピードが乗らないし、真っ直ぐ走ってるのかどうかも分かりにくいですよね。
ただ、そのレール(助走距離)が長ければ長いほどスピードはどんどん載せられるし、自分が真っ直ぐ走ってるかどうかも確認できて
勢いよく、推進力がまっすぐの状態で銃口から飛び出すことができる。
そういったメリットがあるので、銃身が長い方が威力と集弾性は上がります。
今まで僕が射撃場に練習や大会に行って周りの人たちの銃を見た感じでは
やっぱり口径が小さくて銃身が長い銃を使ってる人が多いなって思います。
実際に数えてみたら、もしかしたら違うかもしれないんですけど、
でもなんとなくそんな感じがしてます。
ということで、火縄銃の話になってしまったのでかなりたっぷりとお話ししてしまいました。
本当はもうひとつ読もうかなと思ったんですけど、それはまた次回の時に読もうかなと思います。
本当にいつもいいねやコメントやレターありがとうございます。
放送内(音声配信の)で読んだり読まなかったりしてるんですけど全部目は通させてもらってますし、とても励みになってます。
なので、これからもたくさんの皆さんからの意見や感想を聞かせていただけたら嬉しいなと思います。
ということで、本日はレターにお答えしますという回でした。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
佐野翔平でした。
・Twitter【火縄銃男子】しょうへい (@shohei_sano_)
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