火縄銃男子「佐野翔平」の徒然日記

音声配信「現代に生きる武士の徒然配信」を紹介しています。

リクエストにお答えします(火縄銃の所持数、値段、保管法など)

stand.fm

 

 

本日のテーマは「リクエストにお答えします」というテーマでお話しようと思います。

 

このstand.fm (下記リンク参照)には、レターという機能がありまして、いつもありがたいことに放送の感想を送ってくださったり質問を送ってくださる方がいます。

stand.fm

 

ちょっと厄介なのは、誰が感想をくれたのかとか、誰が質問してくれたのかがわからないっていうのがあります。

で、誰々の質問に答えしますとか誰々さんの感想を読ませて頂きますみたいな感じで紹介したいなっていう時もあるので

もし名前を紹介してもいいよっていう方がいらっしゃったら、レターの本文中に「誰誰です」みたいな感じで一筆添えて頂けるとありがたいなと思います。

名前を知られたくない匿名での感想とか質問をしたいっていう人は全然それでもいいんですけど、

やっぱりコミュニケーションのツールだと思ってるので(ラジオとかと同じなので)

誰からご感想を頂いてるのか?っていうのは、知れたらいいなとは思っています。

 

ということで、今回はいくつかのその質問事項に答えたいと思います。

 

まずこれは結構いろんな方から聞かれるんですけど

「火縄銃を何挺持ってるんですか?」

っていう質問ですね。

 

僕は、今は”2挺”持ってます。

演武用と実弾射撃の競技用と使い分けてますね。

これは何で使い使い分けてるかと言うと、火縄銃を撃つ時に火薬を使います。

で、火薬を使うっていうことは、やっぱり銃身だったり、火縄銃全体に負荷がかかってるわけですね。

ストレスがかかってる。ダメージを与えてるわけなんですね。

で、そのダメージを分散させるために使い分けています。

 

ずっと演武でも射撃でも同じ銃を使っていると、ストレスがかかりますよね。

なので、二つに分ける事によって、年間の火縄銃にかかるストレスが半分になる、と、そういうことですね。

なので、今ちょっと欲しい火縄銃が何挺かあるんですけど、そういう感じで火縄銃の数が増えれば、もうちょっとストレスは分散するんじゃないかなと思ってます。

火縄銃は文化財で150年以上前のものなので、なるべく良い状態で保つために、そういう風にやっています。 

文化財だったら使うなよ」

って思うかもしれないんですけど、今の日本においては、レプリカでの演武や射撃ができないので、オリジナルを使うしかない状況です。

で、使わないという選択肢は今のところなくて、なんでかって言うと

実際に動きをやらないと、技や技術、所作、そういったものがなくなっちゃうんですね。

資料や映像に残しておけばいいっていう問題ではなくて、やっぱり、最終的には細かいニュアンスだったりコツとかっていうのは

実際に体験してみないと分からなかったりするんです。

なので、そういった部分を細かく受け継いで、次世代につないでいくためには、実際にやらないといけないんじゃないかなと思ってて、ボクはやってます。

 

ただ、本当は文化財の方ははあまり使いたくないですね。

なのでいつかはレプリカが日本でも使えるように働きかけていきたいなと思っています。

 

 

次の質問に行きます。

「いつ手に入れたか」

ですね。

 

一番最初に火縄銃をはじめた時が21-22歳ぐらいの時でしたね。

その時は鉄砲隊の仲間に入れてもらったんですけど、自分はどこで買えるのかとかを知らなかったので、その当時の鉄砲隊の会長さんに骨董市か何かで手に入れてもらいました。

で、その整備・メンテナンスの方法とかをいろいろ教えてもらって、演武で使えるような状態に整備されたものを買わせてもらいました。

 

射撃競技用のやつは、どれぐらいだったかなあ…その後2年か3年ぐらい経った後ぐらいですかね。

その射撃競技っていうものがあるのを知ってすぐにやりたかったんですけど

やっぱりさっき言ったみたいに、射撃競技用と演武用は分けた方がいいよっていうのがは先輩方の教えだったので、

そうなってくると、やっぱり射撃用の火縄銃を見つけないといけないよなーって思って探し始めました。

とは言っても、そんなにすぐ出てくるもんじゃないんですね、火縄銃って。やっぱり貴重なものなので。

絶対数もそもそも少ないですし、ましてや演舞をするって言うんじゃなくて、実弾射撃する(球を実際に撃つ)ってなると、

やっぱり演舞で使う銃よりもさらに状態が良いものを選ばなければいけないので、

そうなってくると、更に出てくる率は下がっちゃうんですよね。

なので、元々実弾射撃競技をやっていた方で、もう引退された方がたまたま火縄銃を持っていたんですよね。

で、本来なら「火縄銃をずっと持っていたい」っていう人が大半なんですけど、

その人は、「これからやって行きたいっていう若手がいるんだったら、ここでただ飾られてるだけよりは誰かに使ってもらった方が良いと思う」

という風に言ってくださって、譲ってくれました。

 

譲ると言っても、もちろんその人が買った時とあまり変わらない金額で買わせていただいたんですけど、

ただちょっとおまけはしてくれました。ありがたいことに。

 

そんな感じで実弾射撃競技の存在を知ってからちょっとした後に2挺目を手に入れましたね。

 

次は

「火縄銃はいくらぐらいしましたか」

っていう質問ですね。

 

いくらぐらいしたかっていうのは、あんまり思い出したくない記憶なんですよね。笑

やっぱり、こういうのって結構お金がかかることなので、思い出すとゾッとしちゃうんで、すぐ忘れようと思ってます。

多分、本当に鎧だったり衣装だったり鉄砲だったり、いろいろと買うんですけど、

それらをトータルしたら結構やばい金額になるんじゃないかなって思ってて、

そこはね、考えたらダメだなって思ってます。

なので、なるべく記憶から消すようにしてます。笑

 

だから、大体いくらぐらいっていうのは分かるんですけど、細かくは覚えてないですね。

どれもそうですね。

これいくらで買ったっけなー?っていうのが、記憶から消え去ってます。

なので、ちょっとこれに関してはお答えできません、ごめんなさい。

 

 

次は

「手入れはどうやっているのか?」

 

これは、定期的に分解して整備してます。

整備ってどうやってやるかって言うと、汚れ・ほこりを拭いたりとか、あとはずっと放っておくとサビが出ちゃうんで基本的に油をつけて置いてあります。

椿油とかCRCとか何でもいいんですけど、とにかく防錆ですね、錆びないように油を塗ってあります。

ただ、油もやっぱり劣化するんですよね。酸化して古くなってくるので、一か月に2~3回ぐらいは塗り直してます。

1回全部ふき取って、もう1回新しい油を塗るみたいな感じで。

 

基本的にこまめに手入れをしていれば、1回の手入れの時に大掛かりな手入れをしなくて済むので

楽をするためにこまめに手入れしてますね。

 

で、

「火縄銃をどれぐらい愛しているのか?」

っていう質問がありましたのでお答えしますね。

 

射撃が終わった後、銃身が火薬まみれになっちゃってるので掃除しないといけないんですけど

火薬って水やお湯に対してすごく溶けやすく、汚れが落ちやすい性質を持ってるので、

お風呂場でシャワーを使って火薬を流してるんですけど

その時に一緒にお風呂に入ってます。笑

一緒にお風呂に入っちゃうぐらい愛してます。

 

一緒にお風呂入るって言うとちょっと誤解されるんですけど、

浴槽には一緒に浸かってないです、さすがに。はい。

そこは順番に入りますね、浴槽は。

 

ただ、本当に全裸で銃身を担いで、風呂場に入ってます。

それぐらい大好きです。大事にしてます。

 

たぶん、火縄銃を撃っている方って結構いると思うんですけど

みんなね、それぐらい好きだと思います。

一緒にお風呂入る入ってるとかは、多分僕だけじゃないと思います。

そういう話をしたことがないけど、多分この放送を聞いてくれた火縄銃撃ちの方は一緒にお風呂入ってるか、入ってないかとかは答えてくれるんじゃないかな?

ツイッターとかでリアクションしてくれるんじゃないかな?って思ってます。笑

 

 

で、「どういう風に管理してるか」というところですね。

火縄銃っていうのは一応美術品なので、銃刀法は銃刀法であるんですけど

教育委員会の管轄で、登録証っていう証明書があれば誰でも持つことはできます。

なので、美術品っていうくくりの火縄銃であればそんなに管理(保管方法)は難しくないです。

ただ、僕の場合は、一応実弾射撃競技用として銃砲としての登録をしていますので、美術品とはいえども”ガンロッカー”(鉄製の鍵がついたロッカーです)に保管しています。

それをやらないと、いろいろまずいです。

まあ、その辺はあの法律とかね、ちょっとややこしい話になっちゃうんで、あまり詳しくお話はしないんですけど

なにしろ管理方法とかは同じ銃でもどういう銃として登録してるか・保管しているか・所持しているかによって変わってきますね。

まあでも、銃なので、基本的に飾っておくっていうのはあまりオススメしないですね。

やっぱり銃は銃なので、さすがに火薬と玉が無ければ何も出来ない、本当にアンティークなんですけど

でもやっぱり、どんな銃でもガンロッカーに入れて保管するのがいいんじゃないかなと思います。

展示とかだったら話は別ですよね。美術館とか博物館とか。

あれはたぶん、銃砲の登録をしてなかったり、銃の機能がそもそもなかったりするので、どっちかっていうと銃というよりかはアンティークという括りになりますね。

 

 

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 火縄銃演武がしばらく無いときは、カラクリまでバラして清掃します。

🔻火縄銃を分解してみた動画はこちら

www.youtube.com

 

 

 

という事で、ちょっと一個一個に答えているとこんなに時間ががかかってしまうんだなっていうのが分かった回になりましたので

もしまたリクエストにこたえる回があったら、2個とか3個ぐらいにするようにします。

 

いつも、いいねとかコメント、レター、ありがとうございます。

これからもリクエストに答える回とかもやっていこうかと思いますので、みなさんどんどんコメントやレターをもらえると嬉しいです。

(こちらのブログからのコメントやメッセージもお待ちしています♪)

 

ということで本日はリクエストにお答えしますということでお話ししました。

それでは素敵な1日をお過ごし下さい。

佐野翔平でした。

 

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